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まさやさん(2002年度北海道・高校数学)の合格体験記


   10月の終わりの日。半分諦めかけていた時に二次試験の結果が届き、A登録の結果を見たときの瞬間が今もなお頭の中に過ぎってきます。この瞬間を是非皆さんにも味わって欲しいと思い、この合格体験記を書いています。教員採用試験は全国一律の問題ではなく、また受験科目や校種によっても異なるので対策は人それぞれ違うと思いますし。肝心なことは「自分にあった勉強方法を模索し、それを着実に実行していくこと」に尽きると思います。この後私が実際に採用試験対策として勉強したことを書き並べていきますが、皆さんがこれから採用試験の勉強をしていくにあたっての参考として一読していただければ幸いです。

 (一次試験について)
 一次試験は皆さんがご存知の通り、一般教養・教職教養・専門教養の三つの試験があります。私は手始めに過去三年間分の一般教養と教職教養を解いてみました。専門教養は過去問が無かったため出来ませんでしたが、先輩等が持っているのであれば是非解いてみてください。恐らくは半分も正解出来ないと思います。(そういう私も二割程度しか出来ませんでした。)例え全問不正解でも構わないと思います。大切なのは「危機感」を持って欲しいということなのです。私も採点してみて「このままでは何年かかっても合格しない。」という危機感を持てたのが逆に刺激になりました。そして毎月定期的にこれを続けていき徐々に目に見える「点数」として勉強の進み具合をチェックしていきました。では以下に各試験別に実際に実行したことをまとめます。
    [一般教養]
  北海道の一般教養は殆ど高校入試と同じくらいのレベルの問題だと思います。中学生の家庭教師をしている人であれば特に重点を置かなくてもいいとは思いますが、苦手な分野については入試問題集等で力をつけると良いでしょう。特に小学校を受験する人は苦手な分野を今から諦めるのは全科でも捨てることになり、倍の点数を減らすことになるので得策ではないと思います。ある程度の対策はしておくといいと思います。僕は友達から北海道新聞の金曜日の夕刊に載っている高校入試対策のコーナをやりました。
 [教職教養]
 教職教養は勉強した分だけ伸びると思います。北海道は他の県より少し簡単だと思いましたが、聞き方や出題のされ方に少し癖があり、その点については過去問で補っていきました。基礎固めとしては市販されているサブノートを使って、必要であれば自分でまとめ直して整理していきました。これは大変力がつくのですが、時間がかかるので早いうちからの取り組みが大切だと思います。(私は四月から始めたので教育心理と教育法規の一部しかまとめられませんでした。)その上で市販されている問題集を一冊10回やりました。本当はそれを何冊かやるつもりでしたが、出来ませんでした。しかし何冊もこなすことよりも一冊をしっかりやることは大切ですので全問正解するくらいやりこむといいと思います。因みに教育学部以外の受験生は教職教養が取り掛かりにくく、あまり勉強をしていないという話を友達から聞きました。皆さん差をつけるチャンスですよ!
    [専門教養]
  私は高等学校だったので、とにかく高校時代の教科書をすべて熟読して問題を解くことから始めました。幸い北海道の高等学校の専門はどの教科も大学で学習する内容は殆ど出題されていないので、大学院生と大学生との格差というものは思っている以上は大きくないようです。(二次試験で大学院生の受験者がそのような話をしていたのを実際耳にしました。)専門教養は一般・教職の二倍の配点があるそうなので一番重要なところだと思います。 私は教職に時間を割きすぎたため、教科書全てと大学入試問題集1冊をこなすだけでした。結果は惨憺たるものだったので、皆さんは私の二の舞を演じないように注意しましょう。

  (二次試験)
  これは私が特に悔やんだ部分でした。一次試験を終えて専門の出来が悪かったので、不合格を確信していたところに、一次試験の合格通知が届いたのです。しかも受験地が実家のある札幌から函館に変更になったため、宿泊の手続きに終われてしまい満足な対策が出来ませんでした。しかしここで役に立ったのは教職実践力演習でのレジュメや教職論入門での論文対策、そしてインターネットで論文を見てくれるサイトがあったため、そこで沢山の人に自分の論文を見てもらったことです。一次試験の頃は岩波ブックレットのような薄い本を何冊か気になるものを買って読んでいました(このシリーズも手軽に読める分量で、個人面接や集団討論に役に立ちました。)が、それを考えてもこれらは私の採用試験の合格に多大な影響を与えたと思います。私は集団討論の練習を5回、論文は15本書いたぐらいだったのでとても危険な状態でした。皆さんは一次試験が終わったら合否を気にせず二次の勉強をするようにしましょう。

   (おわりに)
  長々と書いてしまいましたが、最後まで読んでくれた皆さん有り難うございました。
採用試験の勉強が苦しくなることがこの先皆さんにも待っているとは思いますが、その時はもう一度初心を思い出して教職という夢に向かって頑張ってください。皆さんが来年の秋に見事教職への切符を手に出来るように祈ってペンを置きます。それでは健康に気を付けて頑張ってください。

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