↓スポンサーも訪れてください↓

マルコウさん(2004年度大阪府・中学理科)の合格体験記


 はじめまして、今春から大阪府中学校理科で採用が決まりましたマルコウです。参考になるかどうかはわかりませんが少しでも役に立てれば幸いです。
 まず、僕は昨年の春に教育系大学を卒業し、先月まで民間企業で勤務していました。社会人一年目ということもあり、環境に慣れること、仕事をおぼえることで毎日が忙しく過ぎていました。なぜ、民間企業を選んだかというと、僕が中学生の頃、「先生という人間は大学を出ていきなり偉そうにしてるから嫌いやねん!」という気持ちがあり、教員になる前に社会に出て働きたいという願望が強かったからです。まあ、当初は五年はサラリーマンをする予定だったのですが、大阪の大量採用がいつまで続くのか・・・という不安もあり、一次試験の一ヶ月前から本格的に勉強しました。今に思うと、「一ヶ月でよく合格できたもんやな〜」と我ながら驚いています。
 では、以下にどんな感じで勉強していたのかを説明していきたいと思います。

<学習開始時期>
六月中旬   大阪は七月下旬に一次試験があります

<学習参考テキスト>
ベネッセコーポレーション教員採用試験対策(通信講座で友人の使い古しをもらいました。現在は残念ながら開講していないそうです。)

一般教養に関しては、とてもそこまで時間がなくあくまでも「一般教養やから今さら勉強しても仕方ない!今までの生き様で勝負や!」と開き直りました。

教職教養は何冊もするのではなく、一冊入魂で頑張りました。市販のものとあまりかわりがないので市販のテキストを何度も学習するのが良いと思われます。

<面接対策>
個人的意見ですが、大学4回生ならば就職活動をしてみて面接の練習をするのも良いと思います。正直、たくさんの企業をまわると様々な学生や社会人の先輩と話を持つ機会があります。そこから人間性や個性などが改めて認識することができ、視野も広がると思います。教師一本!という考えではなく就職活動も必ず教師になってもついてくると思います。例えば、中学高校の教師になったとしても生徒にアドバイスできますか?「先生、就職活動したことないからわからんわ〜」などと言えますか?とにもかくにも体験経験してみてください。場数を踏めば堂々と面接にいけるはずです。


<大阪府一次試験>
教職教養及び一般教養、集団面接
筆記試験では教職と一般の比率が4:6ぐらいでした。教職に関してはテキストに載っているものが何問かありました。ただ、テキストを隅々まで把握しないとひっかかる問題が非常に多いです。一般ははっきり言ってダメでした。自分の専門外は散々でした。「やっぱり一ヶ月は無理やな〜」と半分あきらめてました。

集団面接では、@どんな教師になりたいか?
         A長所と短所は?
         という、簡単な質問で7人程度の人数で、一人に対して2〜3分程度でした。

<二次試験>
専門(中学理科)及び集団面接、個人面接

専門筆記試験 : 中学理科の内容から中間期末考査で実際に中学生の頃出題されたような問題が最初            に出てきて、実験器具の使い方、実験上の注意点など、指導に関する問題が中心です。指導要領を確実に身に付けてください。

集団面接    : @中学生が携帯電話をもつことについてどう思うか?
            A命の大切さについてどのように指導するか・
            B勤労体験でどのように指導し、夢を持たせるか?
            という問題を与えられ、ひとつのテーマについて10分程度7人で議論する方式でした。

個人面接    : 集団面接終了後、控え室で待機の後、一人一人呼び出されます。
            @今まで出会った教師で印象に残った場面は?
            A教師として、どのように地域と連携していくか?
            Bなぜ、入社まもないのに転職を考えたのか?
            C自分の持つ教育観は?
            というような質問内容でした。

<感想>
一次試験、二次試験ともに筆記試験に関しては勉強不足でした。もっと早くから対策を立てるべきでした。ただ、講師をしているから有利だということもないと思います。勉強の仕方をもう一度見つめなおしてください。講師の方も忙しいはずですので大学生のかたの方が勉強時間はあるはずです!

面接は僕自身、就職活動で様々な質問とスタイルを経験していたので戸惑うことはありませんでした。大阪は今年度から一次試験から面接を取り入れたので思う存分アピールしてください。はっきり言って面接大好きです。サラリーマン時代もアルバイトの採用試験で面接官も経験したので、どんな人を欲しいかということも理解していたつもりでしたのでね。集団面接でのテクニックとしては、全体の意見を全部聞いた上で最後に自分の意見を言う!です。なぜなら最後の方が印象に残りやすいと常々思っているからです。ただ、最後に意見を言う割に内容が薄いと印象に悪いというリスクも理解してください。あと、面接では僕以外の方全員が講師をされている人ばかりでした。現場での感想や体験は非常に強いと思いました。ただ、自分は教育現場以外で生きているということを強調し、自分にしかない考えをもっていました。最後に、どんなに勉強しようが、講師を何年もしてようが最後に問われるのはどれだけ教師という職業にこだわっているのかということだと思います。大阪は「人柄」で選んでいると思います。授業のうまさ、指導の上手さは経験でカバーできますが、生まれもって人間性、個性は簡単には変わりません。面接官は全てお見通しです。とにかく、「どないしても教師になりたいんや!」と思いながら頑張ってください。僕もこれから頑張ります。

戻る