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エーミールさん(2004年度山梨県・高校国語)の合格体験記


 私は、大学を卒業してから4年間塾講師をしていましたが、このままではいけないと教員採用試験受験を決意。今年の3月末に仕事を退職し試験勉強に臨みました。今までも教員採用試験は受験したことがあったのですが、文字どおり「記念受験」で勉強はせず「いつか受かればいいや」という気持ちで年月が過ぎていきました。仕事を辞めることにより、「無職」という崖っぷちの状況が、自然と私を机に向かわせました。「落ちるわけにはいかない」という不安のなか4月から7月の教員採用試験まで、猛勉強をしました。4月は一般教養試験対策、5月は専門試験対策(国語)、6月は教職教養試験対策と目標を決めて学習。7月はすべてをもう一度復習しました。勉強時間は、一日10時間程度を毎日続けました。いままでの予備校勤務で机に向かう習慣もあったせいか、学習内容はスムーズに頭に入りました。教員採用試験に合格するために必要なものは「今年絶対に受かるんだ、という覚悟」「これだけやったんだから受かるるはずだ、という自信」だと思います。「いつかうかればいいや」では一生受かりません。そして、狭き門ではありますが、やればやっただけ合格に近づき、やった人が受かるのが教員採用試験だと思います。
 私は、一般教養と専門教養はさておき、教職教養においては誰にも負けない自信がつきました。それが、合格につながったのだと思っています。教職教養はひたすら暗記でおもしろくないと思われがちですが、「まぐれ正解」がありません。つまり、勉強をした人しか点数がとれないように作られています。やっただけ点数に結びつきます。私は、一ツ橋書店の『教職教養ランナー』(いまから参考書を買おうと思っている人はこれを買うのがいいでしょう)を使って、自分なりにノートをつくりました。ポイントだけをまとめたノートではなく、後にこれだけ見直せば悔いはないという完璧なノートづくりを目指しました。ベースは『ランナー』でしたが、余計だなと思ったところは削除し、問題になっているのに、ランナーには載っていないものは付け足していく、とういう作業を繰り返しながら自分だけのノートを作りました。この時、大切なのは、重要な文字、法律の穴埋めなどの部分は赤ペンで書くということです。これは、毎日机に向かっても2週間ほどかかりました。しかし、これだけでは人間というのはあっという間にわすれてしまいます。私は、このノートを使ってさらに頭に叩きこんでいきました。中学生や高校生が持っているような赤い透明な下敷きを使い、ノートの赤い部分を反復して覚えていきました。(この方法が功を奏した)そして、結果的には、分厚い『ランナー』を6回ほどやり直したのと同じぐらいの学習ができました。そして、時期を見つけて問題演習(問題集は何でもいいと思うが詳しいものがいいかな)、出来なかった問題は、またオリジナルのノートへ転記し、暗記し直す。これが、私の教職教養対策です。
 二次試験も同じで、やればやっただけ合格に近くなります。山梨の二次試験は個人面接、模擬授業、集団討論、クレぺリン、MMPI、論作文から構成されていますが、特に面接や論作文は対策をしていかない人が多いため、対策を重ねた人が合格する結果になったと予想されます。
 私が猛勉強したのは3ヶ月と少し。仕事を辞めたため、時間があり、じっくり受験勉強できましたが、講師や期間採用、または、会社勤めをしながらの勉強は多大な苦労と困難を要すると思われます。がんばってください。
「努力は人を裏切らない」

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