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ドラミさん(2004年度秋田県・高校体育)の合格体験記


私は現在26歳です。生徒数の減少などで益々狭き門になっている秋田県の高等学校の保健体育の試験について、私の勉強内容を報告いたします。何らかの参考にしていただければ幸いです。

1999年8月 初めて教員採用試験受験(中学校)も1次で敗退(総合評価は2)。
2000年4月 県の3セク事務所に臨時職員として勤務、仕事も電話番とお茶くみ・コピーの仕事だったので、勤務中もひまを見つけて採用試験の勉強をする(事務所の皆さん応援ありがとう)。特技の陸上競技も並行して実施。
2000年7月 2度目の採用試験は高等学校で受験(一身上の都合で、中学校志望から切り替えた)。この年から「教職教養」「一般教養」がマークシート方式になり、シャーペンしか持っていかなかった私はかなり焦る。結果的にマークシート特有の「それっぽい答え」を見抜けず手応えは最悪。
8月・・予想通り1次敗退(総合評価2)

・・ここから「これじゃ一生受からない」と感じ始める・・

9月・・今回の私の失敗の原因追及=専門教養の勉強不足(これは現場で仕事をしている人が絶対強いと思った)
10月・・2次試験合格した人たちからの「合格体験談」インタビュー(校種、教科関係なくとにかく聞きまくり)秋田県の採用試験には、時事通信社シリーズが適しているという結論に至り、早速「教員養成セミナー」「パスライン」「重要問題集(?)」を購入あとは、「教育小六法」これを引く癖をつける。それと、インターネットで開かれているHP(企業・個人)の中の問題を毎日30分程度(遊び感覚)で毎朝出勤前にやっていました。
〜3月・・ここまできたらがむしゃら!1日8時間(教職教養6時間、一般教養2時間)を毎日やっていました。このときの反省ですが、8月の時点で苦手意識を持っていた「専門教養」にはなかなか手をつけられませんでした。これが後々に響いてくることになります。
具体的にやっていたことは、2週間に1回文部科学省のHP、秋田県教育委員会、秋田県庁のHPに行って答申などをチェックしたり、学習指導要領と解説を自分で「虫食い」にして毎日穴埋めしていました。問題集は1冊を進めながら、理解した上で解けたところはそのままでいいのですが、間違えたり、山勘であたったりしたものについては、「教職教養(一般教養)ランナー」を使ってノートを埋める作業をしました。普通の方であれば、ランナーなどをやってから問題集に手をつけるのでしょうが、すでに2回も受験しているので、勉強していてわかる問題もありますから、「知らないものをなくす」という感覚で問題に取り組みました。

2001年4月 県立O高等学校臨時講師
初めての現場デビューにおお張り切りでしたが、強豪(かつ伝統ある)部活動の顧問を仰せつかり、そちらのことで頭がいっぱいで、正直4月くらいは勉強時間にして5時間くらいしかできていなかったように思います。仕事柄、保健や体育の専門教養の分野を勉強する機会が増えました。仕事をしながら教員採用試験の勉強をすることは大変ですが、得ることも多いです。
7月 3度目の教員採用試験
 今年は1次試験はパスしただろうと思うくらいの教職教養のできでした。問題を読むと答えが沸いてくるのですよ・・。ただ、面接ではその場しのぎのいい方しかできずに終わってしまいました。
8月 通知の結果
 不合格でした・・・(総合評価1)一般教養・教職教養とも半分以上取っているのに、専門教養だけが格段に悪い・・(高校の教師はやはり専門性がないと勤まらないということでしょう)。しかし、気持ちは比較的前向きで、だったら勉強すればいいと、また1日8時間(朝2時間一般教養、授業の空き時間3時間程度専門教養、夜3時間教職教養)コツコツ勉強を再開しました。
10月 2次試験の結果発表
 また合格者にしつこくインタビュー。やっぱり皆勉強していました。「コネがあると受かる」なんていう次元ではなくて、「コネ期待するくらいなら勉強したほうがいい」というのが大半なのではないでしょうか。一昔前は、県議会議員に頼むと受かるなんて話もありましたが、何年か前にそのことは問題になったので、今は全く関係ないんだそうです。やっぱり専門教養だ・・・
11月 専門教養の勉強に命かける
 まず、学習指導要領と結構出題率が高いという噂の「大修館」の教科書を写しながら要点をチェック。過去問を調べて、出された分野を○で囲むとある法則が・・。出題の多い領域と少ない領域がはっきりしているのです。
多い領域:体ほぐし運動(学習指導要領)
     器械体操(マット運動・鉄棒運動)
     球技(バスケットボール・バレーボール)
     水泳(学習指導要領・注意事項)
     武道(柔道)
     スポーツテスト(実施方法・注意事項)
     集団行動(これは意外だった!県の連絡文章がそのまま出ました。現場の人有利!)
     応急処置(止血法・熱中症)
     薬物乱用
     喫煙(タバコの成分・体への影響)
     生活習慣病
     国体関係(名称その他)
少ない領域:陸上競技(新ルールは覚えておいたほうがいいかも)
      器械運動(平均台・跳び箱)   
      武道(剣道)
      交通安全
      自己実現
      体育理論(2次試験でトレーニングの法則なんかも聞かれたらしい。時々思い出したように出題されるのがこの分野。大学1年のときに必修になるような内容「エキセントリック」だとか「オーバーロードの原則」だとか体育学部関係を卒業している学生なら知らないはずがない問題)
      ダンス(大昔にフォークダンスについて出題した年があったそうだが、現在の秋田県の高等学校での現状を考えれば、フォークダンスよりも、現代的リズムのダンスが主流だから、これから出題されることはあんまり考えにくい。
     
ということで、3月までひたすら続ける。

2002年4月 県立O高校続投決定
 同じ環境で仕事&採用試験の勉強ができるということで、益々気合が入る。この年、初任者研修の先生が2名やってきたので、初任者研修の内容(これがそのまま採用試験に出るという話もあるくらいだから、教育時事の勉強をするには最高の材料)をすぐに流してもらったり、いろいろ口頭で質問してもらう(出題してもらう)わからなければ、その場で調べて、「わからないノート」にまとめる。

7月 4度目の受験
 今年は万全で臨んだはずだったが、思わぬ落とし穴が!得意なはずの教職教養が全く解けなかった。最近になって手をつけ始めたばかりだった教育時事が見事に出てしまった・・・。専門教養はかなりいいできだったし、面接も積極的に発言できるような内容だった。

8月 1次試験結果発表
 やはり×(総合評価1)これからしばらく気持ちを落とし11月くらいまで勉強が手につかなくなる。

11月〜3月 ようやく再開
 1日3時間程度しか勉強に迎えない・・・。

2003年 4月 市立G高校臨時講師
 とんでもなく忙しい学校で、勉強する時間がほとんど取れず、結果的に1日3時間の睡眠時間で勉強が再開。今年は教職教養・一般教養は新しいことを覚えるよりも、覚えていた知識をより確実にした上で、融合や結び付けをして行き、学習指導要領が変わった保健を中心に勉強していった。

6月 中学総体女子総合優勝=優秀監督賞受賞
 高校の先生なんだけど,わけあって中学校の監督もしています。生徒たちからの最高のエールでした。これをきっかけに部活動も忙しくなり,ますます勉強できない状況に・・だけど、やるしかないからとにかく手間をかけない勉強法(教科書にチェックマーカーでラインを引き、シートで隠す)を続ける。

7月 5度目の採用試験
 今年は一般教養が難しかった。毎年高校2〜3年生の普通レベルの問題なのだが、今年は若干高度だったように思えた。人によっては「簡単だった」と言う話もあるが・・。教職教養はかなり引っ掛け問題が多かった。法律は区別してしっかり一言一句しっかり覚えておくべきだ。専門教養は、今年は「してやったり」って感じだった。昨年苦労して作ったノートの内容がいくつか出ていたのだ。しかも、授業で取り扱った喫煙の内容も出た。努力はしなかったけど、運は過去5回の中で一番よかった。面接も事前に偶然にも県の人事課の採用担当の方のお話を聞く機会があったとき、「公務員は県民に対しての説明責任があるから、はきはきと話せる能力が一番見られるよ」と話してくれた。事前にうちの校長に何度も練習をお願いしたり、勉強させてもらっていたし、同職している先生に苦手な倒立前転を教えてもらって克服していたので、かなり落ち着いて面接も実技もできた。受験番号が早いほうだったので、やっぱり皆気合が違うと思った。

8月 1次試験合格
 7月〜8月は部活の合宿や大会で、勉強どころではなかった。というよりも、もうだめだと思って、来年の心配ばかりしていた。どこか期待もしていたところもあったので、遠征先には常に保健の教科書と過去の面接内容(秋教組青年部編集の「ぴーぷる」)とその回答を持ち歩いて暇があれば(移動の際)読んだりしていた。自分自身現役の陸上競技選手もしていて、「優勝したらアピールになるかなぁ〜?」なんて思いながらいた(笑)
 そんな中で合格通知が届いた。しかし、通知が来てから、10日足らずで2次試験。その間健康診断なども必要で、毎朝校長と面接練習(英語面接対策)を1時間行った。本当にいい校長で助かった。

9月 2次試験
 クレペリン・mini124(?)の心理テストと、600字の小論(「学力の向上」について)・面接(模擬授業・面接)・英語面接が1日で行われた。小論に関しては、国の方策などを書き入れたほうがいいらしい(私は、実際の授業での出来事を書いた)人によっては全く書けない受験生も多いようだ。とにかく埋めることが先決らしい。面接は予想されていた内容がほとんどだったが、わからないものに関してはきちんと「わかりません」と答えた。ただ、自分の勤務校のことで、卒業単位数を間違えて答えてしまった(最近その間違えに気がついた)。模擬授業は「心身相関」の導入部分毎年「心身相関が当たる受験生は受かる」というジンクスがあるそうだが、その勢いに乗って、試験官に初めてのデートの日のことを厚く語り、「君はどう思うかな?」などと当ててしまった。さすがに試験官もベテランで「わかんねーよ」とか「ここ(心臓をさして)」などと実にリアクションに困る答えも出てきた。若干厳しい質問もされてちょっと凹む・・・。そのまま英語面接へ。ALTとのフリートークでだった。前半は軽快だった私も、後半ネタが尽きてきて遂に言葉につまり・・・校長が教えてくれた「ナーバス(緊張している)」を思い出し、「I’m ナーバス」と話その場をしのいだ。英語面接のポイントは、とにかくしゃべること。まるっきり地蔵のようになる人も中にはいるらしい。

10月 合格発表!
 実は発表の当日まで入院していた。お医者にお願いして。退院を1日早めてもらい、掲示を見に行く。。。

そして合格

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