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はたけやまさん(2004年度川崎市・中学社会)の合格体験記


 私の教採合格までの軌跡は大学4年に受験(不合格)、民間会社を1年で退社後受験浪人での受験(不合格)、臨任での受験(合格)というものでした。大学時代は記念受験で全然勉強しませんでしたが、受験浪人期はかなり勉強しました。東京アカデミーの教職教養講座に通学し(一般教養講座も受講すると費用が高いので教職教養だけに絞って受講した)1日6時間以上は勉強していました。しかし、教職教養に時間を掛け過ぎた為か、専門教養の勉強が疎かになり、不合格の中でも上位判定(不合格者を3等分した中での順位)で、惜しくも敗れました。
 翌年は非常勤講師を経て臨任での受験でした。当然仕事(授業や部活)が忙しく前年より勉強量は格段に減ってしまいましたが、教職教養は前年の知識水準を維持することを目標にして軽めの勉強とし、あとはほとんど専門教養に費やしました。
 6月・7月は平日もなるべく定時に帰って少しでも勉強するように努力し、部活も土日は休ませてもらい(複数顧問のため)、勉強に集中しました。
 東京都(2002年)と川崎市(2003年)を受験した経験から、東京都の問題はほとんど正解しないと1次通過は難しいと思いますが、川崎(含む神奈川・横浜)は問題も難しく時間も少ないので、ほとんど出来なければ合格しないということは無いようです。
<教職教養の勉強法>
東京アカデミーのテキスト・問題集と『教員養成セミナー』(時事通信社)を利用して勉強しました。特に教育法規や教育時事はテキストや問題集などでは勉強するポイントが絞りにくいだけに東京アカデミーの講座は重宝しました。
 それから『教員養成セミナー』の5月号〜7月号(だったかな)についてくる「教員採用試験重要事項チェックカード」(B5版半分サイズ)を重宝しました。通勤時の電車にもっていくにも便利ですし、自分でカードに書き込むなどして自分の苦手部分の克服に最大限利用しました。あとは、もう過去問をとにかく解きまくりました。教職教養は近年難易度が下がってきつつあるので(特に東京都は顕著)、深入りし過ぎる勉強は時間の浪費だと自分の経験から思いました。
<一般教養の勉強法>
 とにかく勉強する範囲が広いので、困りました。川崎(含む神奈川・横浜)の試験でよくでる、音楽の楽譜から曲名を当てる問題や作曲者を曲名から当てる問題は、さらっとだけ勉強しほぼ捨てていました。川崎(含む神奈川・横浜)の一般教養はかなり難易度が高いので、それほど得点が高くなくても多分大丈夫でしょう。むしろ、解答時間が足りないので、数学などに時間を取られ過ぎて、自分の得意分野の問題(私なら社会科学の問題)が解けないなんてことが無いように気をつけた方がいいでしょう。ただ、川崎(含む神奈川・横浜)受験者は国語の問題が結構多いので、多少時間を多めに勉強時間を割いてもいかもしれません。
 結局、一般教養は東京アカデミーの講座を受講して勉強しただけで、あまり自主学習はしませんでした。
<専門教養の勉強法(社会科)>
 近年は専門教養の難易度が上がっています。川崎(含む神奈川・横浜)もかなりマニアックな問題が出題されます。勉強方法としては、『教員養成セミナ−』の問題だけでは足りずに、センター試験の問題集を買って勉強しました。これでそこそこの点数を取れないと厳しいかもしれません。さらに社会科は歴史分野(日本史・世界史)・地理分野・公民/経済分野と広範囲に渡って出題されるので、どれもそこそこ出来るようにして苦手を作らない必要があります。
 専門教養において教採予備校はあんまりあてになりません。私はLECの講座を受講しましたが、全10回しかなかったため(2002年度現在)基礎的な問題しかできませんでした。東京アカデミーも専門教養講座は全5回というので(2003年現在)これだけでは、試験で出題されるマニアックな問題には対応できないでしょう。
 専門教養は市販のテキストや問題集だけに頼らず自分で一番勉強しなければいけない科目と言えるかもしれません。

<論作文の勉強法>
 とにかく書いて人に見てもらう事(添削してもらうこと)、が必要です。私は臨任の勤務先の先生に見てもらったり、東京アカデミーで添削してもらいました。模擬試験を受けた時にも添削してもらえるので、それを利用してもいいかもしれませんね。タブーは教員批判です。「私は中学の時、先生にこんなことを言われて傷つきました。」また、評論家のような教員批判も止めた方がいいでしょう。採点官も教員であることをお忘れなく。批判をするより、「私が教員となったら○○したいと思います。」というように自分の問題にすり替えると“熱意のある人”と思われて良いと思います。

<面接の勉強法>
 とにかく謙虚に答えましょう。非常勤や臨任の人も“私は現場慣れしている”という雰囲気を出さずに新鮮さを出した方が良いと思います(採用側も新規採用者には新鮮さを求めている為)。どんなに、緊張してまともに答えられなくても誠意が伝われば大丈夫です。模擬授業もとにかく下手でも元気よく明るい授業を展開しましょう(川崎は人権教育に気を配っているので、生徒の名を呼ぶ際には男女関わらず○○さんとしましょう。君や呼び捨てはダメです)。
 質問に答える際は、まず結論、そして理由を言います。だらだら理由を言った後に結論を言うと面接官が聞いていない恐れあり。また、わからない場合は適当に対応せず、「わからない」と言いましょう。面接官は質問自体より、その質問を通した人柄をみている場合が多いです。適当に答えて面接官から突っ込まれたら終わりです…。
 また、個人面接などではしっかりと面接官の表情を見ていましょう。30分しかない1次試験の集団面接の自己PRにおいて7分も喋った受験者がいました。面接官は「もううんざり」というような顔していました。自分のしゃべることに一生懸命で周りを見ないと言うのはダメですね。
 現役生(大学生)は面接において言葉使いと態度に注意しましょう。社会人や非常勤・臨任の人と比べると面接時のマナーが出来ていない人が多いようです。×「やっぱ○○だと思います。」→「やはり(やっぱり)○○だと思います。」また、話す時は相手をしっかりみて、相槌をしましょう。他の人の話には上の空で自分の答を考えてるとしっかり面接官は見てますよ。

社会科は高倍率ですが、受かる人は絶対います。2次面接の時私の周りの人はドイツ日本人学校の元講師や元自衛官や青年海外協力隊で海外に行った人や有名銀行勤務経験5年の人等、経歴の華々しい人がいっぱいいました。私は「自分のような普通な経歴じゃ受からないだろうな。」と思っていましたが、合格する事ができました。要は教職に対する熱意です!諦めずに頑張りましょう!

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