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妻子持ちさん(2002年度大阪府・中学理科)の合格体験記


 私、名前からもわかる通り、妻子持ちの36歳という土壇場での受験になりました。一昨年に経営していた店を人に任せ、教員になる夢を追いかける事にしました。許してくれた妻には感謝しています。教員採用の勉強なのですが、私自身奈良県に住んでいるので、受験も奈良県を受けるつもりで勉強し、昨年も奈良県で講師をしていました。しかし募集要項を見ると、奈良県に中学校理科の採用枠は無く、急遽大阪を受ける事となりました。
 ご存知の方も多いと思いますが、奈良と大阪では、1次試験の内容はまったく違うものなので、大阪の勉強は、6月に入ってからの1月半ほどでした。問題集もはじめて見るといった感じです。ただありがたかったのは、私、専門は理科で、数学も得意ですが、歴史が好きでしたし、教育系は奈良も同じでしたから、何とかなりました。それに1番大きかったのは、問題集を見ていて、大阪の一般教養は、5問程度の問題の答えの組み合わせを、5択で選ぶというものですから、すべてがわかっていなくても、答えが見えると言う所です。つまり、5問の問題のうち2問が解れば、2択になる確立が高いのです。もし3問解れば、70〜80%正解が出ます。
 実際受けてみて、50問中確実に取れたのが、45問、2択まで行って悩んだのが、5問でした。
 その後の論文は、800文字程度のクラス運営等の問題、これは該当の生徒、周りの生徒、保護者への対応、クラス全体へのおろし方に分けて記述していけば問題ありません。私の場合、850文字程度で納まりました
 1次試験を受けてみての感想は、「これでダメなら2度と受けないし、受からない」といったものでした。
 2次試験は、専門の問題、中学校の理科ですから、レベルは知れています。ただ指導案を作る問題が最初にあったので慣れていない人は要注意です。私の当たった問題は、
丁度1学期に、実際に生徒に教えた内容だったので、とてもラッキーでした。
 面接は別日にありましたが、8人での集団面接(ディスカッション)と個人面接、私の場合は、講師経験や社会人の経験を前面に押し出してみました。面接は引いてしまっては絶対ダメです。自分に何ができるか、長所は何か、前もって考えておくのがよいです。ただし変に飾っても必ずばれます。正直に自分のアピールをする事が大事だと思います。
 最後に、合格者の説明会で府教委の参事が、「皆さんの周りで教員になろうと思っている人は、大阪府を勧めてください。G判定者(合格者)は全員特別な理由の無い限り4月1日に赴任してもらいます。採用枠も5年は今回以上になると思います。実は、40歳未満が、小学校12%中学校17%といびつな構成になっていて、10〜20年後は管理職が足りない状況です。」と言っていました。今が狙い目だと思います。

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